天誅と帰京

Arwy Official

ついに、その夜がやってきた。 おれと山嵐は、赤シャツが、夜ふけに、こっそりと町へ出かけるという、たしかな情報をつかんだ。おれたちは、温泉町の宿に張りこんで、じっと、その時を待った。何日も、何日も、寒い夜を、辛抱づよく待ちつづけた。卑怯者の尻尾を、この目で、しかとつかむために。 そして、ある夜のことである。赤シャツが、太鼓持ちののだいこを連れて、こそこそと、宿から出てきた。二人は、人目を忍んで、芸者を連れ、いかがわしい遊びにふけっていたのだ。あれほど、品性だの、教育者の模範だのと、立派なことを言っていた赤シャツが、その裏では、こんなことをしていたのである。 おれと山嵐は、もう、我慢の限界だった。おれたちは、赤シャツとのだいこの前に、ぬっと立ちはだかった。赤シャツは、おれたちの姿を見て、ぎょっとした顔をした。おれは、これまで胸にためてきた、すべての怒りを込めて、赤シャツの卑劣なおこないを、洗いざらい、まくし立ててやった。 「貴様は、

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