祭りの日
Arwy Official
待ちに待った祭りの日が来た。町は朝から、太鼓の音と人々のざわめきに包まれていた。子どもたちは、それぞれの組の揃いの法被を身につけ、提灯を手に、誇らしげに通りを練り歩いた。 美登利は、ひときわ美しく着飾っていた。揃いの法被に身を包み、表町組の先頭に立って、まるで小さな女王のように仲間を率いていた。その姿に、町の大人たちも目を細めた。美登利の明るい笑い声が、祭りのにぎわいの中に、すずやかに響いていた。 ところが、その晴れやかな祭りの場で、思いがけない騒ぎが起こった。横町組の長吉が、子分たちを連れて、表町組の集まる筆屋へと乗り込んできたのである。表町組のはなやかさに、長吉はとうとう我慢ができなくなっていたのだ。 長吉たちは、表町組の子どもをつかまえ、乱暴をはたらいた。突然のことに、表町組の子どもたちは逃げまどった。日ごろから腕っぷしの強い長吉たちに、まともに立ち向かえる者はいなかった。にぎやかだった祭りの場が、たちまち泣き声と怒鳴り声…